11 悪夢

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 そのときは、自分が役立たずみたいに言われてヘコんだが、やっぱりこういうことはプロに任せた方が確実だろうと思い直した。  ただ……伊波からの連絡を待つ間、当然といえば当然かもしれないけど、オレと慧の間はかなりギクシャクした。  正月が過ぎ、慧の体がすっかり回復してから、オレはまたバイトに通いはじめたが。  慧の方は、オレに隠しごとがある上に、「また迷惑をかけてしまった」という負い目があるようだったし、オレはオレで、慧にはナイショでサレストのことを調べようとしていたので。  何かヘタなことを言って、それがバレても困るので、つい口数が少なくなりがちだった。
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