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ある日の夜。
「優!大浴場空いたよ~」
バスタオルを肩にかけ、髪を濡らした奈央子がチョコ寮二階の202号室・優の部屋を訪れた。
チョコ寮は、女子寮や男子寮とは違い、個室に風呂が付いていた。
だが、作者が書き忘れたのか本編には出てきてないが、チョコ寮には一階に温泉並の豪華な大浴場があるのだ。
この大浴場は湯船は一つとはいえ本物の町の温泉並みの造りで、水回りの設備も個室の風呂と同じく最新。
そして当然チョコ寮は『基本的には』男子寮なので、男湯・女湯なんて風には造られておらず、数も一つしかない。
奈央子は皆が入ってない日だけ利用していたが、今日は優が後から入るらしく、終わったら言いに行く事になっていた。
「分(わ)ーったよ」
いつもの派手なヒョウ柄のソファーに横たわっていた優は、いつものダルそうな返事をしながら起き上がり、部屋を出て一階への階段を下りて行った。
しかし大浴場のドアを開けて、湯船を見た優は、目を凝らした。
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