choco to H ot~湯けむり桃色♪大浴場~

6/7
前へ
/7ページ
次へ
………なんて言える訳もなく、優坊は黙って自販機のボタンを押したのだった。 ガゴンッという音と共にトレーに落下されたのは、バナナアイス。 「おまえは?五百円入ってんだから押しまくっていーよ。」 その言葉に笑い出す奈央子。 彼女は少し手迷った後(のち)、人差し指でボタンを押した。ガゴンッと音がして出てきたアイスは、桃味。 「桃 好きなんだな。そーいや入浴剤あれ桃の匂いしてたろ」 「あ、気付いた?うん、入れたの。特に先生からは入浴剤入れたら駄目って言われてないし。私、桃って食べるのも好きなの!見た目もカワイイし…」 「エロいねぇ、この組み合わせ。俺バナナだしぃー」 全く分かってない、というより何を意図して言ってるかも分からない様子の奈央子は、きょとんとした表情で、黙々と桃味のアイスをかじっていた。 この二人が結ばれる日は一体、いつになったら訪れるのか。 むしろ それ以前に、そんな事があり得るのか。 それは誰にも分からない。 そう 作者にだって、分からないのだから。
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加