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「転校生にまで手を出すなんて……」
「隣のクラスに転入してきた八舞姉妹にも手を出してたよな?」
「いや、それだけじゃなく実はあの美九たんにもらしいぞ」
「そういえばこの前、中学生くらいのパペットを持ってる女の子が五河君に会いに来てたわよね?」
誘拐、監禁、調教。
そんな怪しい単語が囁かれる。
「…………十香!!折紙!とにかく帰ろう!な!」
「む?うむ!」
「わかった。」
素直にうなずく二人の手を引いて教室を出た。
「はぁ、はぁ……」
「大丈夫か、シドー?」
「士道、平気?」
心配そうに二人が尋ねる。
「あ、ああ平気だ。悪いな、走らせて。」
「む、大丈夫だ!!」
「問題ない。」
「そりゃ良かった。」
これで問題もすべて解決したはずだ。
「じゃあ、私は家へ帰る。完成したら、連絡する。」
「シドー!チョコの作り方を教えてくれ!」
「え?……あ」
前言撤回。問題全然解決していなかった。
どちらか選ばなければならないなんて。
どうしたものか。
まあ、妹様にでも、意見を聞くとしよう。
そんな安価な思いで、琴里に相談を持ちかけてしまうのだった。
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