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くだらないゲームの話。
駆け引きだらけのライン。
いい加減辞めようかって
思い始めた。
携帯をテーブルに投げ出して
テレビをつける。
6時か……
朝の番組を見ながら
車の鍵を手にとって考える。
飛鳥、もう家に着いたよな。
雨の中、あいつ傘もささないで
帰ってった。
今から車で迎えに行こう……
さっきの事、謝って
遊園地に行ったら
飛鳥の機嫌も、きっと治る。
携帯を手にとって飛鳥に
ラインをした。
ーーさっきはごめん。
悪ふざけが、過ぎた。
でさ、今から迎えに行くよ。
少し、道が混むかもだけど
助手席で寝てていいからさーー
立ち上がって支度を始める。
一晩中、ほとんど寝てないのに
なんだか目が冴えてる。
あんな事、あった後だし
興奮してるんだ。
さっきまで降っていた土砂降りの雨が
止んで
窓から朝の光が射し込んでいる。
天気もいいし、嫌な事忘れて
飛鳥とバカ言って笑って
一日過ごしたら
きっと
元気になる。
それに……
今は
この部屋に一人でいたくない。
飛鳥から返事がこない。
やっぱり飛鳥、怒ってるんだよな……
着替えをやめて
ソファーにドカンと座る。
今から、謝りに行こうって
そう思ったけど
なんだか、急に面倒になった。
星を送ってきたみーから
続けてきたラインに返信をして
夕方近所の居酒屋で待ち合わせした。
なんだか
ムシャクシャしてたし
丁度いいかなって思った。
別に浮気する訳じゃ無いし
ちょっと飲むだけだ。
自分を無理に言い聞かす。
本当は、なんとなく
すっきりしない。
二三日、
時間あけたら飛鳥の機嫌もきっと治るよな。
朋樹は空を見上げて大きく伸びをした。
けど、いったいみーって誰だっけ?
まっいっか。
それも又面白い。
急に眠気に襲われて
朋樹はベッドに潜り込んだ。
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