ラスティ・ネイル

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私はグラスを持ち上げて、ひと口そのお酒を飲んだ。 グレープフルーツとミントの爽やかな香りが、喉の奥を通り抜けた。 海の底を()って、波間へ浮かび上がろう。 今なら、暗い海の中から見上げたあの青い空の中へ帰れるような、そんな気がした。 私はたどり着けるだろうか。 きらきらと輝いていた、あの光の中へ。 <END>
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