第1話

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時は2099年。とある山奥、渓谷の中に作られた最新鋭採掘場‐ 女「深度2000に到達。センサー、オールクリア」 男「了解。アームを起動する」 女「宜しく」 男「………サンプル採取完了。すぐに分析するか?」 女「そうね。採掘は一旦休止、分析室に行きましょう」 男「了解」 ‐分析室‐ 男「…ふー、まったくビックリだな。まさか未知の鉱石が混じってるなんて…お手柄だな、姉貴」 姉「あら、まだ喜ぶのは早いわよ。実は早とちりで、既に世に知れた鉱石でした~って事も、過去にあったんだから」 弟「へぇ~そうなんだ?まぁさすがにコレは大丈夫っしょ…なんたって、浮いてるんだから…」 姉「はは…」 机に置かれたサンプルの塊の横で、アメ玉程の大きさの黒い石が、机から3㎝程浮いてゆっくりと回転している 弟「こういうのは、見つけた人の名前を付けるのが決まりだから、茜石だな」 茜「えー?私そういうの興味無いし、あんたの名前でいいわよ。優紀石」 優紀「んー…なんか迫が無いな」 茜「あんたみたいでいいじゃない。いつもふわふわ浮かてる感じが」 優紀「あのねぇ…」 茜「あははは」
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