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姿を表した金属の表面は鏡の様に研磨され光を反射している。大きさはレーダーに映りきらない程大きく、全貌が掴めない物だった
優紀「俺は、外に出て直に見てみるよ」
茜「うん。じゃあ私は、この地層のサンプルを炭素測定器にかけてみるわ」
優紀「了解。じゃあ、行ってくるね」
茜「気を付けてね」
‐
優紀「ボンベにスーツ…ライト…よし」
優紀「…これ、息苦しいなぁ…嘆いてても仕方ないか。さて、ハッチ、ロック解除…っと」
ピッ
優紀「よし、行くか…」
ガチャッ
優紀「(…何だこれ…本当に鏡みたいだな…。鉄か?よくわからないけど、これは絶対に自然物じゃない…)」
カンッ カンッ
優紀「(…駄目だ、持って帰れそうにもない…これ以上は何もわからないな。戻るか…)」
‐
優紀「…ふー、このマスクは、もう二度と御免だな」
茜「あ、優紀!ちょっと来て!」
優紀「ん?測定結果、出たかな」
茜「これ、見て…」
優紀「どれどれ、推定年代は…っと。………は?」
茜「…40億年前…だって…」
優紀「…40億年前?おいおい…まだ生命すら誕生してないぞ…」
茜「精度、悪いのかなぁ」
優紀「いや、この設備は最新鋭だぞ。そんな訳…」
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