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「たっだい」
ま。を言う前に、家の玄関を開けると、前髪を趣味の悪いピンで止めた幼なじみが痛いくらいの力で抱きついてきた。
………。痛い。
「おかえりぃいい!どうだった!?友達は出来たか!」
…こんなに至近距離にいるのに、なんでこいつこんなにデカい声で話すんだろう
「まあな、俺もお前にいわなきゃなんねーことがあるんだけどよ。まあ、明日のお楽しみってやつだ」
「へぇそう。…今日肉じゃが?」
大して興味のないシンの話しに適当に相槌をうち、楽しみにしていた夕食のメニューを聞く。
「お前明日学校行ったらびっくりするからな!なんでびっくりするかなんて言わないけどな」
「わかったわかった。」
人の話を聞かないのは、昔からかわらない。
あ。
「俺もシンに言わなきゃいけないことがあったんだよね」
俺がEクラスだってちゃんと言わないとな。って思ったけど、たぶん今のシンに話しても全然人の話し聞かないから無駄だと思う。
まあ、今度言えばいいかな。
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