目には目を。

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「だめだよー、翔ちゃん。下調べは俺の仕事だからね??」  舌をペロリと出しながら、Sクラスのメンバーが声をだす 「……ふん」 「貴方もだめですよ?貴方、手加減できないじゃないですか。ここはこの中で一番まともな僕が、」 「「「お前が一番ダメだろ」」」 「……ぐ、」 「まあまあ、皆さん。落ち着いてくださいな。どうせいつかは手合わせするんですから。今はそうあせらずとも、時期を待ちましょう。」 「……それもそうですね」 「それに、あなたがたと戦って、たかだか一年が心に傷を負ってはこの先の学園生活をたのしめないでしょう?」 「はっはっは!!腹黒ぇやつだな。お前は相変わらず。 まあ貴様等もそんなに躍起になるな。まずはこの目の前にある山積みの仕事から終わらせようじゃねーか。」   相変わらず仲の良い、Sクラスのメンバーは会長の一言で大人しく自分の席へと、自分の【役職】へと戻っていく 生徒会メンバーの全員が、レイ・エドワードという少年に興味を抱きはじめたことに、会長であるアルキメデスは満足げに笑った
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