いつか来るその日まで

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暗い部屋で時計の針が深夜2時を回ったとき君は僕を殺しに来た 情報屋の僕は国のお偉いさんには邪魔だったみたいだ 僕は日本一の情報屋らしいからあっちも念を入れてか日本一の殺し屋を雇ってきた 部屋に入ってきた君は暗くてよく見えなかったけど月明かりで見えた君の目は人を殺してきた人なんて思えないくらいの綺麗な目だった 一目ぼれってやつかな まさか自分を殺しに来た人、しかも男に恋するなんて笑っちゃうね まぁでもさ少しは悪あがきしたいじゃん? だから僕は言った 「ねぇ僕を殺すのって確か2ヶ月後まででしょ?だからそれまで僕と遊ぼうよ」ってね そしたら君は少し考えて低いけど透き通るような声で「わかった」って言ってくれたんだ 「じゃ家族ごっこしようか」 ほんとは恋人ごっこが良かったんだけど 普通はいやでしょ? とにかく何でもいいから君の近くにいたかった 君は家族?って感じだったけどとりあえず了承してくれた 次の日彼は荷物を持って僕の家を訪れた 夜と違って良く見える君の姿はとてもかっこよかった それから君と僕の奇妙な2ヶ月が始まった
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