いつか来るその日まで

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奇妙な生活が始まってもう1ヶ月が経った この1ヶ月で君のことをたくさん知った 基本的な情報はすでに知ってたけど、性格までは分からなかったもんな 彼は小さい頃親に捨てられたから家族を知らない だから家族って時不思議そうだったんだね 一人暮らしをしていたからか家事は主婦かと思うくらいにすごかった 特に料理はどれもすごくおいしかった 一つ一つ美味しく食べてるとそんな僕を見て優しく微笑む君にほんとに殺し屋?って聞いたら拗ねてさ、子供っぽいとこあるんだ あと意外とよく笑う。口が綺麗に弧を描いて目下が柔らかくなるんだ。それがすごく綺麗でよく見とれてったっけ ほかにもお風呂とか添い寝とかしたなーまぁほぼ無理矢理だったけど(笑)そのたび慣れてないのかすごい慌てて可愛かったな 一番困ったのは言葉が直球すぎることかな 言葉を濁すことを知らず思ったことをそのまま口にするから君の言葉に僕が振り回されることも多かった そうやって君を知るたび別れは迫ってくる それが酷く心を痛めた 今すごく幸せなのにもっともっとって思う自分が怖かった 君ともっと一緒にいたい。でもいるとつらい 恋ってこんなに辛いんだね ごめんね もうすぐ解放するから 今だけ僕のわがままを許して まだこの幸せを壊したくないんだ 君が僕を殺すその時まで君といること許して下さい
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