いつか来るその日まで

4/4
前へ
/4ページ
次へ
あっという間に約束の2ヶ月間が経ってしまった あぁ今日でお別れか... 最後だからか雰囲気は暗い いつも通りにって思うけど言葉が出ない ぎこちないまま時間だけが過ぎていく 夜になり綺麗な満月が僕ら2人を照らす 「・・・時間だ」 いつもは幸せに感じる君の声も今日は重く感じる 「っ、うん!2ヶ月間ありがとうね。とても楽しかったよ」 「あぁ俺もだ」 そう言って優しく笑う君に胸が締め付けられた 「泣くなよ」 涙をぬぐられ初めて自分が泣いてることに気づいた 最後くらい許されるかな? 「好きっ大好きだよ。最初で最後の恋をありがとう」 君は辛そうな顔をしていた あぁ僕は君の笑顔が好きなのにそんな顔見たくない 「返事はいらないよ。でもお願いだから笑って?君は笑顔が一番綺麗だから」 そういうと笑ってくれる彼に僕の胸は熱くなる でも時間は残酷だ もうそこまで来てしまった 僕は立ち上がり君の目の前に立った 「ありがとうな」 なにが?って聞こうと思ったけど止めた なんか聞いちゃダメな気がしたから ついにその時は来た 彼は愛刀を抜き構えた 月光に照らされた君と刀がうざいくらいに綺麗でつい見とれてしまった 部屋が静まる中ついに君は動いた 気づいたら目の前に泣きそうな彼がいてお腹が焼けるように熱い 僕は彼を引き寄せ 「っ、愛してるよ・・・幸せに、なって-」 君が何か言ってる気がしたけどもうなにも聞こえなかった。でも君の笑顔が今までで一番綺麗で太陽みたいだった ありがとう 最愛の人 世界で一番、いや宇宙で一番愛してるよ ばいばい
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加