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始めに伝えて於こう。
この作品は、完全フィクションであり、私の頭の中での想像にしか過ぎないと云う事を──。
そしてもう一つ…
この作品名、『Moon』と云う曲がこの世に生まれて気付くと、数十年と云う歳月が流れていた。
当時、様々なロックと云う曲に魅了されていた少年だった私は、この曲を初めて耳にした時の事を今でも覚えている。
そして長い年月が経ち歳を重ねた今、友人がハンドルを握る車の隣に乗り込み暫くすると、派手な電飾の光るカーステレオからこの曲が流れていた。
当時の記憶と、今だからこそ感じられる想いや感情が、その時の私の身体全体を駆け巡っていたのである。
だから──。
私なりの『Moon』を、今からお届けしようと思う。
この曲を知る者も、知らない者も私が書くこの作品を目にした時、何かを感じて頂けたとなら是幸いに思う。
それでは始めよう…
著者 千葉 真
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