俺とアイツの日常

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「なぁにがこれからの共存の為に……だよ」  全く、お偉いさんの考えてることは全然わかんねぇな。  共存の為にーとか、そんなもんここに俺を連れてきた時点で喧嘩売ってるようなもんじゃねぇか。 「それにしても……これまたデッカイ学園だねぇ」  俺が見上げる先には考えるのも面倒な程大きな建物が二つ。  そう二つだ。俺が今立っている方の建物が超能力者の為に作られた学園。  もう一つが魔法使いの為の学園だ。  まぁこんな所で油売ってても何も始まらねぇし終わらねぇか。 「ちゃっちゃとやっちまいますかね、と」  俺だって好き好んでこんな所に来てる訳じゃない。仕事だから来てるのだ。……面倒だけど。  今日の仕事はこの魔法学園の戦力調査。  なんだよ戦力調査って、やっぱり共存する気なんかさらさらねぇじゃねぇか。  だが仕事は仕事。こっちだって生活費の為だ、やる気は無いがやるしかない。 「つーか戦力調査なら俺じゃなくても良いだろうが……」  確かに俺の能力でも調査ぐらい出来るが、どう考えてももっと調査向きの能力があるだろ。  ……って今さら言っても意味ないんだけどな。 「さて、と。とりあえずは潜入しますかね」
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