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「……よっと」
学園と学園を仕切っている塀も、能力を使えば簡単に越えられる。
いやまぁ本当は塀とかただの飾りで、結界やら能力フィールドやらで守られてるんだけど。
そこはまぁ俺だし。
ちなみに今いるのは魔法側の学園の裏にある林だ。
なんだよ林って……学園の癖に敷地が無駄に広すぎんだよ。
「さて、入ったはいいけどどっから調べますかねぇ」
今は授業中っぽいしやっぱり教室か?
いやでも、戦力調査だし校庭か体育館のほうが良いのか?
そんな考え事をしていたからだろうか、突然目の前に現れたバカげた力への反応が遅れたのは。
「……っ!」
なんだこれ……冗談じゃねぇこんなのまでいんのかよ。
ハハッ、こりゃ確かに戦力調査が必要な訳だよな。
「アナタは……」
一言一言に乗せられた目に見えない圧力。
今までは感じた事もなかったが、これが魔力ってやつか?
まぁ、なんにせよそんな事考えてる暇は
「アナタは……誰?」
無いみたいだけどな。笑えねぇ。
「ハッ、お前に答える義理はねぇな」
そう口では答えながらも、相手の一挙一動に気を配りいつでも能力を使えるように備える。
「…………そう」
瞬間、二人の間で世界が弾けた。
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