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「神威いいいいいいいいいい!お前の相手は、私アル!!」
強くなって、神楽を守るつもりだった。
…でも、強くなったときにはもう、神楽は自分を。仲間を守れるようになってた。
母さんが死んで、父さんも俺も帰ってこなくなって、あの暗い場所で泣いていると思ってた。
…神楽を守らなきゃ。
俺は変わってなかった。
あの頃からずっと。
進んでなかった。
神楽は無邪気で、弱くて、泣き虫で、俺が守らなければ簡単に死んじゃう。
でも本当はもう、強くなってた、俺よりも遥かに。
俺なんかに守られなくても生きていけるほどに。
何処で間違えたんだろう。
俺はただ守りたかっただけなのに。
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