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そうだ、一番弱かったのは俺だった。
神楽は弱いから俺が守らなきゃって。
強がって、強がって、結局神楽に守られてた。
…父さんを殺そうとしたとき、自分が自分じゃなくなっていくような感覚がした。
止めに来た神楽すら殺そうとしてた。
怖かった。
神楽を手にかけようとしてた自分が。
情けなかった。
神楽を守るためとやったことなのに、自分にも勝てなかった自分が。
また、神楽を手にかけたくなくて、逃げたんだあの場から。
弱い自分を捨てたくて。
神楽の為、神楽の為と言い訳して。
あのとき、一番神楽の為になったのは、きっと俺がアイツの傍にいることだったんだ。
今さら気づいても、もう後戻りはできない。
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