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「そこでなにしてるの?」
閉じかけていた目を開け、声の主を見ると、それは俺と同じくらいの年の子供で、その顔はどこかで見たことあるような気がした。
どこでだろう。
でも、すごく可愛い顔してるし一度話したら忘れないはずなのに。
「そこ、さむくないの?」
考え事をしている間にその子は質問を重ねてくる。
「おうちはどこ?」とか「おかあさんとおとうさんは?」とか。
質問に答える気のなかった俺は、彼を放っておくことにした。
「かぜひいちゃうよ」
そう言って、全ての質問を無視した俺の手をその子はそっと握った。
―あったかい―
そう思った時、いきなり強く引っ張られ、そのままの勢いで立ちあがってしまった俺は、手をひかれるままその子の後を追った。
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