プチイベ・謎解きからくり屋敷第2問

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「これが最後、ということでしょうか…?」 問題のない○×。 ○と×の書かれた札はどこまでも高い天井から吊り下がっていた。 「モブ夫さん、どちらを選べばいいか分かりますか?」 隣に立つモブ夫さんに助けを求める。 「そうですねぇ…。ここはもう勘、で答えるしかないんじゃないですかぁ?」 「勘……。」 分かってはいたが、実際に口にされると不安が押し寄せてくる。 間違えたらどうなるのだろうか。 先程の光景が蘇る。(佳倉さんに書いていただいた第1問の時の事です!) 思い出しただけでゾクリとする。 「どちらを選びますか…?」 「鈴李さんのお好きな方を選んでください。俺っちはそれに従いますよぉ。」 「え…っ」 責任重大な選択を任されてしまった。 どうしよう…。 ○と×……。どちらが正解なんだろう…。 悩めば悩むほど選べなくなる。 「そんなに悩まなくても直感で選べばいいと思いますよぉ。」 直感…。 本当に直感でいいのだろうか…? 命に関わるかもしれないのに…。 でも、確かに悩んでたってしょうがないかもしれない。 「……じ、じゃあ、○で……。」 「ちなみに○の理由は?」 「何となく、です…。」 「それでいいと思いますよぉ。」 モブ夫さんは笑いながら○の札に近付く。 「それじゃ、引きますねぇ。」 そう言いながら札を引くと、二つの札はすごい早さで天井へと消えていく。 その後に目の前の何もなかった壁が開き、道が現れる。 「また道が……。」 「進みましょう。」
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