1人が本棚に入れています
本棚に追加
「チュニカちゃんすっごいとんでったねぇ」
「少し力加減を間違えてしまいました」
小さな身体二つ並べて空を見上げる。すると、見ていた方から影が見え、大きく羽ばたくと二人の前にちるが降り立った。その片頬にはかすり傷ができていた。
「ちるちゃんほっぺ! おけがしてる!」
そのかすり傷をみておろおろとあわて、怪我したのはどちらだと尋ねたくなるほどの顔である。
「これくらい全然痛くないですよー」
ちるはぽんぽんと頭を撫でて宥める。チュニカはいろいろと考えていくうちにちるの頬にできた傷はさっき自分が蹴った缶が原因だと推測、というかそれしか原因が思いつかない。
「ちるさん、すみません。そのかすり傷缶が原因ですよね?」
「そうですねぇ~。前方不注意でしたー。勝負もチュニカさんの勝ちですね~」
負けたというのにとても楽しそうにコロコロと笑った。
To be continued...
最初のコメントを投稿しよう!