3.任務です

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つい見惚れるように見ていると、篠原はうんと両手を上に伸ばした。 つま先から、指の先までピンと伸びている。 まるで一本の柱のようだ。 ……ちょっとあのストレッチは、あまりカッコ良くないなぁ。 香苗が残念に思っていると、篠原はそのまま体を『S』の字にくねらせた。 「!?」 続いて、どこからともなく谷口が篠原の隣にスッと現れ、 すぐさま、『C』の字のポーズを全身で取った。 その『C』の字は、まるで想像もつかない程の強風に耐えているかのようなスタイルであり、実際のところは『C』と言うより『く』の字にしか見えない。 ――はい?
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