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俺,弥武 博也が,何故こんな辺境な所に来ることになったかと言うと,それは親友の藤谷 真のせいだ。
藤谷が街でナンパした女の子と仲良くなり,ある日その子から,人に知られてない静かな避暑地があるので,友達を連れておいでよと誘われたのだ。
仲良く…とは,言っても何回か連絡を取り合っただけであって,会ったのはナンパしたその日だけという…なんとも怪しい話ではあったのだが,ナンパに初めて成功した喜びのせいか,藤谷は何も疑う事無く,俺に連絡してきたのだ。
こうなると,昔から周りの言うことなんて聞きやしない。
そんな俺も藤谷とは長い付き合いだったので,どこか感覚が麻痺していたんだと思う。
変な感じがしたら逃げればいいと思い,藤谷の誘いに乗ってしまった。
藤谷が,お前も彼女くらい連れて来いというので,残念ながら彼女なんて居ない俺は幼なじみの倉俣 夏羽にも声を掛けた。
暇だったのか夏羽も,ふたつ返事に了承した。
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