第1章

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人生初入院1 僕はこんな所に入る人間じゃ無い… こんな所に入るのはおかしいょ? とてつもなく恥ずかしい… 1日も早く此処から出なきゃ… あそこに居る人なんか、見るからに狂ってるし…なんかみんな目付きが怖いし…あの人はなんて可哀想… 精神病院に入院なんて…無理…無理…無理… 僕は普通なんですけど… 病室に行っての率直な第一印象と頭に浮かんだ感想だ。 大部屋に案内されたが、他の患者の目が恐ろし過ぎて…個室を希望した。運良く1部屋空いていたので、お金は掛かるがそちらに変更して貰った。 6畳程の部屋にトイレがあり、腰高位のキャビネットにベッド…それだけ…で、ある。 出入口のドアは下半分が磨りガラスの目隠し?が、してある。してあるのだが、160㌢以上ある人間から見ると全く意味の無い施しで、個室なのに廊下を歩く患者や職員と目が合う事がしばしば。 今思うと笑えるが(慣れたせいかも…)兎に角、辛かった。他人の目が。 荷物の着替え、洗面用具などを整理しつつ、まぁ2~3日我慢して過ごしていれば僕が普通で何処もオカシクないと判断されるだろう…と、思っていたのだが… その後、心を打ちのめされるなんて、この時は微塵も感じていなかった。
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