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あれで止めれていたら、今みたいな事にはならなかったのにな…。
自分を抑える為にも、俺が犯人が誰か解ってると真面目な話をして、なんとか気持ちを落ち着けた。
でも綾一はその後も明らかに俺を意識をしていて、寝ようとするとあたふたしてたり、
見ていて可愛いかったし、やっと俺を意識してくれた嬉しさもあった。
だからまたアイツがメールを送ってきた時も、最初は動揺している綾一を、宥める為に抱き締めていただけだった。
でもいつもとは違う、
綾一から熱の籠もった目で見られたのは初めてだった。
綾一が俺を好きな事は解っていたけど、それがちゃんと恋愛としてなのか、俺は自信が無くて…、
だから試すような事をしてしまった。
でもそれがいけなかった。
今まで何度もキスはしたけど、何も知らない綾一はただのスキンシップだと思っているのかもしれない。
そう考えると、綾一からも求めて欲しくてそうする様に誘導していった。
素直な綾一は俺の罠には気付かずに上手く乗ってきてくれて、
わざと言わせたのも忘れ、綾一も求めてくれていると俺は調子に乗っていた。
だから純粋な綾一を俺が穢してしまうと思っても止められなかった。
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