第1章

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その時、私のバッグの中から 携帯電話が鳴り出した。 そうだった、友達と待ち合わせしてたんだ… 由麻は出るのを躊躇った。 現状をどう説明すればいいのか わからない。 しばらくして鳴り響いていた 携帯電話の音がプツリと切れた。 また奥で美佳が言う。 『電話なんて、せいぜい1週間くらいしか鳴らなくなるよ どうせ、話した所で人に会える訳じゃないし。 私達は忘れられて行くんだよ』 また冷たい言葉を投げ掛けた。
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