第1章

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人はだれでも道を往く それは、登りの山道の暗い夜のような 月明かりがあればありがたい 車道 自動車のヘッドライトの閃光 のけぞる身体 後ろから自動車がクラクションをならしながら、ぼくらを追い抜いていく 歩道に上がろうとする 一瞬のためらい 歩道の上には暗闇 そこに足を踏み入れると底がなく、谷底へ転落なんて やっぱり車道を往く 数メートル先がみえるだけ この先に真理という目的地があるのだが その目的地にたどり着くには歩きでは生きている間に たどりつけない? dakara hitoha bunmei wo kiduita
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