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もう一度入れ替わりに
エレベーターに乗り降りをする。
次の配達先がある3階のボタンと
『閉まる』のボタンを押し、
扉が閉まるのを待つ。
エレベーターの真正面の908号室。
そこが彼女の家らしく、
鍵を挿し込もうとしている。
エレベーターが動き出し
彼女の姿は見えなくなる。
はずだった。
9階から8階へとエレベーターの
外の景色が変わる最中に
トサリと軽い音を立て、
彼女が廊下に倒れ込んだ瞬間が
見えてしまった。
俺は慌てて8階のボタンを
押してエレベーターを飛び降り、
他の家への配達物が載った
台車ごとを抱えて
非常階段を駆け上がる。
見間違いならいいのだけれど。
ガンガンガンとやかましい音を響かせ
非常階段を駆け上がる。
戻った先には倒れたままのOLの姿。
一体何が起きたんだ。
「大丈夫ですか?」
と声をかけぎょっとする。
短くはないスカートが捲れ、
下着が丸見えになっている。
しかも。
タグまで丸見え。
ステッチが丸見え。
パンツの裏表が逆!
おいおいおいおい
嘘だろう?
いい歳をした女だぞ!
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