第2章 恋の予感

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異性との出会いは皆無と思われた、このカウンターで素敵男子と触れ合えたことにドキドキしていると、 「小泉、このミラー、ちゃんと磨いた?」 とヒステリックな声が横から響き、驚いて顔を上げた。 見ると、綾瀬先輩が鬼の形相でこちらを睨んでいる。 「あ、はい、磨いたつもりでしたが……」 そう言ってカウンターの卓上コスメティックミラーを確認すると、誰かが触ったのか指紋がベタベタとついていた。
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