第4章 男なんてもういいと思ったり

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……ええと。 いきなりこんな風に手を握る? 彼を意識してたら嬉しいかもしれないけど、なんとも思ってないから戸惑いしかない。 だけど私自身、陸くんとふざけて腕を組んだりしてたし、ああいうノリなのかな? でも、ちょっと…… 「あ、ケータイチェックしとくの忘れてた」 さり気なく手を離してケータイをバッグから取り出し、メールのチェックをした。 売り場にケータイを持ち込むのは当たり前だけどNGだから、ずっとロッカーの中に入れっぱなしにしていて、 時に家族や友達からメールが山程来ていたりする。
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