第4章 男なんてもういいと思ったり

16/32

311人が本棚に入れています
本棚に追加
/32ページ
――― ―――――― ―――――――― 「――で、そいつらが騒ぐから、もう大変で」 ジンギスカン店のカウンターに並んで座り、肉厚なラム肉をジュージュー焼きながらサトル君は終始楽しそうにお喋りしていたけれど、 いかにも『学生』な会話に、正直ついて行けないのが本音だった。 陸くんも大学生だけど、基本的に私たちの話を熱心に聞いてくれて、それについて話していたからなぁ。 まぁ、私たちの話というより春香の話を熱心に聞いていたんだろうけど。 学生全開のお喋りに『お気楽でいいな』なんて冷めた気持ちで思ってしまっていた。 サトル君は年上なのに、そう感じない。
/32ページ

最初のコメントを投稿しよう!

311人が本棚に入れています
本棚に追加