第4章 男なんてもういいと思ったり

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イマイチ気分が乗り切らないものの、ダルマのジンギスカンは最高に美味しくて、自棄になっていることも手伝ってお酒だけはやたらと進んでいた。 「二軒目に行こうか」 「おーっ!」 妙なテンションで私はサトル君と共に陽気に外に出た。 更に冷え込んでいる空気に少し酔いが醒めることを感じながらも、 次の店はどんなところだろう? と歩いていると、 いやに妖しげなネオンの光が目につく路地に差し掛かっていた。 そう、ラブホテル街。 ――えっと、もしかして?
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