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「こ、の、最低男!」
とバッグを振りかざして、彼の頬に叩きつけた。
不意打ちに見事によろけ、
「なにすんだよ!」
とブチ切れて声を上げる最低男に、
「なにが遊んでるよ!
美容部員はね、一見華やかかもしれないけど、職場と家の往復で、女子大生よりもずっと地味に生きてるんだから!
実際は女の軍隊みたいな世界で、一生懸命ストイックに頑張ってるんだから」
そう叫びながら、涙が溢れ出す。
「――あ、遊びたいなら同じ世界の人間と遊んでよね!」
と怒鳴りつけてその場から逃げるように走った。
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