第4章 男なんてもういいと思ったり

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それでもいつまでも倒れているわけにいかず、 引き摺るように身体を起こすと、チラチラと雪が降って来ていることに気がついた。 「わぁ、雪だ」 と通り過ぎるカップルが浮かれた声を上げる。 今の私には心身に冷たく感じる雪だった。
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