第4章 男なんてもういいと思ったり

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ふわふわと舞うように雪が降る中、痛む身体を引き摺るように歩いていると自分の働く『今越デパート』の前を通りかかった。 ……あれ、どうして、こんなところに来たんだろう。 放心しながら歩いていたせいか、無意識の内に自分の職場の方に来てしまっていたらしい。 営業中は明かりと、人で賑わう煌びやかな今越デパートも、この時間は明かりのひとつも灯ってなくオフィスビルよりも味気ないものだった。
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