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その沈黙に我に返って、
「す、すみません。
これは私個人の感覚というか好みで。
このふわりとした感じも『北欧』って感じで素敵だと思ってます」
と慌てて声を上げると、
「いや。
ありがとう、君の意見を聞けて良かった。やっぱり天性のセンスなんだよな、こういうのは」
シミジミそう言った彼に、胸が熱くなった。
恥ずかしさに目を伏せて、そっと彼の大きな手を見て、バクンと鼓動が跳ねた。
左手の薬指に―――指輪があった。
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