第4章 男なんてもういいと思ったり

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「あ、本当ですね」 いつもなら帰る時間ばかり気にしているのに……。 「売り場に来ていた男の子と約束したんでしょう?」 そう言ってニッと笑って背中を叩いて来た主任に、そうだった、と苦笑しながら、 「約束はしてますけど、そんなんじゃないです」 力ない笑みを返して売り場を出る準備をした。
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