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「陸くんね、浮気してるみたいなの」
春香にメールをすると、ほぼ即効で返事が来て、その日の仕事帰りに久し振りに私と春香、成美の3人で食事をすることになった。
馴染みの居酒屋で乾杯するなり、涙目でそう告げた春香に、
「ええ?」
と私と成美は声を揃えた。
「どうしてそう思うの?
二人の交際は順調だったんじゃないの?」
少し身を乗り出してそう尋ねると、
「最初は、すごく楽しかったの。
陸くんもすごく優しくて。
それがだんだん態度がよそよそしくなって来て、だんだん避けるようになって来てね。
そしてメールの返事も来なくなって。
販売やってるから、休みが合わないじゃない?
一緒に休日を楽しめないのがつまらないみたいで……。
他の女の子が良くなったみたい」
そう言ってウッと泣き出した春香。
その背中を成美がヨシヨシと撫でた。
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