第7章 若気のイタリ。

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「春香は陸くんがはじめての彼氏で、それで浮かれすぎちゃったんだと思う」 「ああ、分かってるよ。 っていうか、分かってたつもりだけど、耐えられなくなった。 付き合ってすぐに結婚の話とか持ち出されたり、大学で女の子と喋らないでほしいって言われ続けるのが」 春香、そんなに束縛してたんだ。 「決定的だったのは、友達との飲み会で深夜になった時、春香がずっと家の前で待ってたんだ。 そして帰って来た俺を見て『陸くんが会いたがってると思って』って笑顔を見せられた時には、もう可愛いとか思えなくて、普通に引いた」 恋愛経験に乏しいと、時にそんな勘違いをしてしまうのかもしれない。
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