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「まず、彼の友達にホテルに連れ込まれそうになった件は、それは無理やり連れ込もうとした男が確かに悪いと思う。
だけどその前に、彼が有紗ちゃんに気があることは自身も気付いていただろうし、失恋で苦しい中、『どうなってもいい』というような隙を彼に見せたのかもしれない。
男は意外にそういうアンテナに敏感だし」
その言葉に、何も言い返すことが出来なかった。
確かにサトル君が自分を狙っていることを知った上で二人きりで出掛けて、そして心のどこかで自棄になっていた。
それが伝わってしまったのかもしれない。
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