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「離婚なんて……しないけど?」
困惑したようにそう告げた彼の言葉に、目の前が暗くなるような気がした。
「あ、そうなんですか」
ってことは、あの時抱き締めてくれたのは、ただの戯れだったってことなんだ。
私は正直、自分のいないこの二年間の間に、私の知らないところですべてを清算してくれていたら……なんて心のどこかで期待していた。
何を考えていたんだろう。
馬鹿みたい。
本当に、馬鹿みたい。
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