第11章 あの頃の気持ち

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お酒が回っているせいか、ポタッと涙が落ちた。 「有紗ちゃん?」 驚いたように目を開く彼に、 「ごめんなさい私、せっかくですけど帰ります」 そう言ってバッグから財布を出してカウンターにお金を置いて、そのまま勢いよく店を出た。 「おい、ちょっと」 背中に聞こえる彼の声にも振り返らずに。
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