第11章 あの頃の気持ち

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「それにきっと力を貸してくれたんじゃないかな」 「えっ?」 「今日は彼女の誕生日なんだ」 その言葉に胸が詰まった。 高宮さんはそっと手を取って、しっかりと視線を合わせた。 「――こんな俺でもいいかな」 胸が痛いほどに何かが迫る。 「こちらこそ、こんな私でもいいですか?」 そう告げると、 「ありがとう」 と強く強く抱きしめてくれた。  
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