最終章 そんなワタシの恋愛事情

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せっかくなので、こちらに私が経験した、美容部員として残念なエピソードをご紹介させていただきたいと思います。(有料版特別ということで、笑) ――あれは、今から10年以上前のこと。 化粧品業界にて『カップつかない口紅』なるものが、大流行しました。 大手化粧品会社がその商品を開発したのを皮切りに、各社で同じような口紅を発売。 白いブラウスにもコーヒーカップにもつかないし落ちにくいと詠った、その口紅は社会現象ともいえるヒットを飛ばしました。 その口紅の仕組みは、乾燥させてつかなくさせるというもので のちに、唇が荒れる等のクレームが相次ぎ、数年で製造中止になるのですが(笑) まぁ、とにかく当時は流行してました。 その口紅が発売された当時、 「本当にカップにつかないの?」 と疑問視するお客様も多く、本当につかないことを証明する為に、美容部員は白いブラウスを着用し、 チュッ、と袖口に唇を当てて、 「ほら、ついてませんよ(ニッコリ)」 と、まるでマジックっぽいプロモーションをすることを教えられました。 これを実演するのに、唯一の注意点は、 『塗った直後にはやらない』ということ。 つけたては、まだ乾燥しきっていないのでブラウスについてしまうんです。 1分ぐらいで乾燥するので、その後に実演するよう、注意を受けていました。
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