勇者に迫る暗雲

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すぎもんは、低空に浮かぶレイスにメイスを振るうが…フワリと空気の様に避けられる。 メイスを振って体勢の崩れた体にレイスは、容赦なく枯れ木の様な禍々しい指を突き出してくる⁉ 戦の神の司祭ゆたわか✨ 『すぎもんさん✨危ない❗』 ゆたわかは、レイスの手に銀色に輝くメイスを振るい牽制するが… レイスは、醜い顔を歪め恐叫を巧みに使い二人を翻弄する。 マスターおみな✨ 『いかんな…2対1だが…事実触れた瞬間に殺られるプレッシャーの中では…』 激しい攻防の中…触れられただけで、殺される恐怖と常に背中合せの実戦は、二人の精神力に大きく負荷を掛け急速に削っていく… 戦の神の司祭ゆたわか✨ 『ぜぇ…ゼェ…つ…強い』 戦の神の司祭すぎもん✨ 『はぁ…はぁ…このままでは…ゆたわか司祭⁉私に1つ考えがあります…私の身に何が起きても構わず、レイスを攻撃してください‼』 すぎもんは、レイスに向き直ると…聖なるメイスを投げ捨て両手を拡げながら叫んだ… 『さぁ…レイス⁉私に止めを刺しなさい…』
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