勇者に迫る暗雲

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神々しい輝きを放っていたイージスの盾は、醜い老婆のオブジュに姿を変えた…そして何より目を惹くのは、醜悪な老婆の頭部に巣くう無数の蛇の姿だった。 メデューサの盾に張り付く老婆の瞳は、固く閉ざされていた…しかし頭の蛇がのたうつのに合わせ…徐々に瞳が開かれる⁉ メデューサの瞳から放たれる目映い光は、その目に写す全ての物を化石へと変えて行く✨ メデューサの瞳が、再び閉ざされた時!? パーティーの周囲に居たスケルトン達は、石像へと姿を変えていた。 陽のちゃー✨ 『すっごい盾だね💕なして?もっと早く使わなかったの!?』 ガードナー扇✨ 『これが、イージスの盾のもう1つの力ですが…暫く盾は、使い物になりません』 『力も大きいが…代償もね。鏡や魔力反射(リフレクト)等の能力を持つ敵が居た場合…反対に私が、石化させられる諸刃の剣…使いどころが難しいんですよ…』 周囲のスケルトンの石化により後続のスケルトン達も仲間に阻まれ…足止めをされていた。 召喚師ありす✨ 『でも…これで道は開かれたわ✨後は、首なしの騎士だけね…私が道を作るわ』 ありすは、両手を前に構え瞑想を始めた。
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