勇者に迫る暗雲

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マスターおみな✨ 『デュラハン…貴殿がその身に纏うは、魔界の障気…光なき無明の闇だ』 『我が手に持つは、闇夜を照らす星々の輝きを宿した聖なる光…いくぞ‼』 『…残光✨』 マスターおみなの体は、一瞬の輝きの後…残光を残しながら…光の軌跡を描き…デュラハンの後方で、土煙を上げる… マスターおみなは、右手に持つルーンソードを前に突き出したまま…静止していた。 デュラハンは、敵の挙動に注意をしていた筈だが…一瞬の輝きを見た直後…相手を完全に見失っていた。 何が起こったのか…理解出来ないまま 愛馬は、頭部を失い崩れ去り… 自身の体も胴体の右側を抉る様に3分の1が、消失していた。 ガシャ…ガラガラ… デュラハンは、体のバランスが保てないまま…地面に崩れる マスターおみな✨ 『聞こえているか…分からないが、少し話をしよう…』 『古の時代…神々は、太陽の輝きを神々の金属…オリハルコンの中に封じ込めライトセイバー(光の聖剣)を造り出した。』 『超魔法王国では、神々の聖剣を越える剣を造り出そうと…あらゆる実験がなされた…』 『しかし…神々の金属オリハルコンは伝説の中にしか存在せず、奇跡の鉱石と呼ばれ魔を退ける稀少な魔石… ミスリル銀が採用された…高度な魔導王国の力から星の輝きを封じ込め造られたのが…このルーンソードだ⁉』
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