勇者に迫る暗雲

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マスターおみなの背後で、黒い影が動き出す… ガシャ…… … …… マスターおみな✨ 『うっぐっ…』 ブシュ… マスターおみなの肩からランスの先が、突き出ている⁉ 手からルーンソードが、抜け落ち…大地に突き立つ 首無し騎士デュラハン 【クククク…私の体は…元々空洞なのだよ…】 デュラハンの左脇に抱えられた冑を被った骸骨が語り出す。 マスターおみな✨ 『くっ…抜かった…貴殿の本体は…その頭か…』 首無し騎士デュラハン 【クククク…気付い所で…その深傷だ…私が縛り付けている哀れな魂の仲間になれ】 マスターおみなの右肩から止めどなく血が、溢れだしている… マスターおみな✨ (シルバーメイルのお陰で、急所は外れたが…長くは持たないな…) 『デュラハンよ…貴殿が、この眠れぬ戦士達の魂を冒涜しているのなら…尚更諦める訳には行かない‼』 マスターおみなは、血に濡れた半身をそのままに…左手でルーンソードを掴みデュラハンに向き直る。
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