勇者に迫る暗雲

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二人の優秀な高司祭の働きによりマスターおみなの傷は、瞬く間に癒えていく✨ マスターおみな✨ 『ふぅ…君たちが、居てくれて本当に助かったよ✨』 高司祭✨時雨 『マスター…確かに傷の手当てなら私達で、回復させる事は可能です…』 高司祭✨蛍斗 『しかし…あの技は、体の根本にダメージを蓄積します…使えば…使うほどに、最後には歩く事さえ出来ない体になりますよ…?』 マスターおみな✨ 『やはり…君達の眼は、誤魔化せないか…』 『このルーンソードは、超魔法時代に作られたが…長く封印されていた。』 『造った彼等では…いや魔導師のひ弱な筋肉では、扱い切れない品物なのだ…選ばれた戦士でさえも…』 『私の体が、動かなくなる前に…私は、自分の成すべき事をやり遂げる…命に代えてもね』 おみなが、強い意思を秘めた瞳で見上げた先には…火口へと繋がる洞窟が見えた。 それは龍が、大きく口を開けたように不気味に真っ赤な輝きを放っていた。
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