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運命の占い師モルガ✨
『私の水晶に映し出された未来では、このまま…ギルドの精鋭だけでエンシェントドラゴンと戦えば…パーティーは、炎の海に沈み全滅します…古竜とは、皆さんが想像するより遥かに強く恐ろしい存在なのです。』
静まり返るメンバーから唾の飲み込む音が、聞こえる…
『呪いに蝕まれた勇者もまた、命を落とし…勇者の居ない世界は、強大な魔に蹂躙され人類は…』
話の大きさと悲壮感に包まれたメンバーは、口を挟む…
サムライマスター瑞音✨
『我々人類に…未来は無いと言いたいのか…』
モルガは、メンバーを見渡した…
その瞳には、強い意思が宿り再び力強く語る
『いえ…違います‼未来とは、自らの手で切り開く事が出来るのです‼』
『それが、どんなに険しく僅かな希望の光だとしても…ね』
『我々が、精鋭部隊に合流する事で、エンシェントドラゴンに抵抗する力になります…』
ここまで話すとモルガは、もう話す事は無いと言う様に沈黙を貫いた…
心の中で、エンシェントドラゴン…いえ…運命を変えるには、もう1つ大きな奇跡を起こす必要を感じながら…その言葉を飲み込んだ…
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